研究所の使命

これから日本は急速に高齢化社会が進みます。日本は 1970 年に「高齢化社会」に突入し、2010 年に 65 歳以上の人口の割合が全人口の 21 %を占める人類初の「超高齢社会」へと突入しました。

今後、高齢者率は急速に進み 2025 年に高齢者は人口の約 30 %、2060 年には約 40 %に達すると予測されています。

社会の価値観も様相も現在とは大きく異なることでしょう。

そして平成 27 年度の「国民医療費」は 43 兆 3644 億円。

これは日本全体の国家予算の半分に匹敵する金額で、国民1人当たりでは平均 33 万 3390 円で、65 歳以上では一人当たり 74 万 1900 円まで達し、このままでは数年後には人口減と GNP の低下・税収減によって従来の医療制度、老人保険制度では対応しきれなくなると言われています。

近い将来、私達の家族や友人も何らかしらの病気や不調を抱え QOL(生活の質)が落ち、現在でも介護によって退職、無収入、家庭崩壊などの問題が現れていますが、数年後の日本では未曽有の大きな社会問題になることでしょう。

国民皆保険は崩壊するかもしれないと言われています。

そして、現代は医学が発達しているにも関わらす病者は増加の一途。

特に自己免疫疾患や精神疾患の増加は顕著です。

それは様々な複合的な原因が考えられますが、副作用の強い薬剤の摂取も一因であると私は考えています。

WHO(世界保健機関)は 21 世紀の医療は対症療法である現代医学を中心に、根治療法である中国医学とアーユルヴェーダが代替医療の二本柱になると提言しているように、中国医学とアーユルヴェーダは健全な社会形成に求められています。

しかし、欧米でアーユルヴェーダはモナコ公国の王族やセレブのトレンドで“お金持ちの医療”と呼ばれるほど高額で、誰でも受けられるような代物では無いのが実情です。

同様に日本でも高額です。

それは使用されるオイルはインドやスリランカからの輸入品ですので輸入コストと日本ではアーユルヴェーダの市場が小さいため競争も少なく、事業者の采配で幾らでも自由に価格を決められるからでもあります。

しかし、高額でありながらも現在日本で普及されているアーユルヴェーダは日本化されているものがほとんどで、優れた効果を期待することは出来ません。

アーユルヴェーダでは使用されるオイルなど薬剤の処方が生命線なのです。

アーユルヴェーダは 4000 年とも 5000 年とも言われるほどの歴史を有し、長遠な時間で培われた臨床に基づいて構築された治療ノウハウがあります。

何の裏付けも根拠も無いオリジナルの和製アーユルヴェーダはアーユルヴェーダと呼ぶに価せず、リラクゼーション程度の効果しか得られないでしょう。

そんな事から、アーユルヴェーダの本場・南インド・ケララ州のクリニックで施されている本物のアーユルヴェーダをセルフケアのために、また家族や友人のためにアーユルヴェーダを施し、アドバイス出来る人材を育成したいと言う考えに至りました。

ケララに約 10 年住み、様々な疾患の臨床を学びながらプロを目指すセラピストを育成し、その後、東京で約 10 年、計約 400 人にアーユルヴェーダを普及&教育して来ましたが、より多くの方々にアーユルヴェーダの恩恵を受けて頂くために残された時間を捧げるつもりでおります。

Kerala Traditional Ayurveda Research Institute 工藤貴文